おふたりと紀子さまの間には、会話のない日々が続いているという。(撮影/JMPA 写真は6月18日、東京・八王子市)
そんなお気持ちに共感されているのが、妹の佳子さまだ。
《結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています》
2019年3月、眞子さまの結婚延期について佳子さまはそう述べられた。「姉の恋路を応援する」というお気持ちの表れだといわれた。
「それだけでなく、女性宮家論議に伴って不安定な立場に置かれた眞子さまのお気持ちを慮ったものだったとされます。佳子さま自身も女性宮家の“当事者”ですから、将来に不安を抱える気持ちは痛いほどわかる。“姉が会見で話した通り、結婚して皇室を離れることが早く実現してほしい”という意味も込められているのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
◆ご夫妻と姉妹で作るバックアップ体制
一方で母の紀子さまは、“2人の娘には悠仁を支えてほしい”という思いを、ますます強くされているという。
いまの皇族は多くを女性が占めるため、現行の制度では皇室の先細りは避けられない。当然、悠仁さまが天皇となられたとき、近くで支える皇族方はごくわずかになる。同世代の男子がいないことを考えると、「皇族は悠仁さまおひとり」という未来もあり得る。
現在、皇族でも特に多くのご公務に取り組まれている秋篠宮ご夫妻。活動の大変さは身をもってご存じだ。
「だからこそ、悠仁さまがおひとりで負担を背負われることを心配されているのでしょう」(皇室ジャーナリスト)
紀子さまは悠仁さまのご誕生以来、“将来の天皇”を育てる責任を一身に背負われてきた。悠仁さまの隣にはいつも紀子さまのお姿があり、時に「母子密着」と報じられた。
「悠仁さまに強い愛情を注がれる紀子さまは、悠仁さまの将来を案じられるお気持ちも強い。眞子さまと佳子さまには、皇室に残って悠仁さまをそばで支えられることを期待されていると聞きます」(前出・皇室ジャーナリスト)
女性宮家が創設されれば、姉妹で悠仁さまを支えることができるだろう。眞子さまと佳子さまそれぞれが、宮家の当主となられ、“2つの宮家”で悠仁さまの天皇家をバックアップする――。それが、紀子さまの描かれる未来像なのだ。
◆これまでの教えはなんだったのか
しかし、ハードルは高い。
「もし眞子さまと小室さんの結婚が成立する前に女性宮家が創設されれば、小室さんが“皇族入り”する可能性もあります。さらに、悠仁さまが将来、子供を授からなければ、眞子さまと小室さんの子供が天皇となることすらあり得ます。そうした状況を、果たして国民は受け入れられるでしょうか」(別の宮内庁関係者)
ある皇室関係者は「紀子さまは、旧皇族との縁組も視野に入れ、その後に女性宮家が作られる想定をされていた」と言う。
「紀子さまは、眞子さまや佳子さまの将来の伴侶について、“理想のお相手”を口にされたことがありました。その中で、“相応のお家柄”の男性がふさわしいというお考えを見せていたそうです。そのお考えはいまも変わっておらず、“小室さんとの結婚はあきらめて、ほかにいい人が見つからないか”と思っていらっしゃるようです」
しかし、そこで大きな壁となるのが、眞子さまと佳子さまおふたりのお気持ちだろう。