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2020.07.18 07:00 週刊ポスト
関東風と関西風が混在する鰻王国・浜松の行列が絶えない名店

うな重(きも吸、香物付き)3300円
鰻といえば浜名湖、浜名湖といえば鰻と連想する人は多いだろう。明治時代に全国に先駆けて鰻の養殖が始まった浜名湖を擁する浜松市内には、100軒以上の鰻料理店が点在するとされる。東京と大阪のほぼ中間地点に位置する同市では、「関東風」「関西風」の両方の調理法による鰻料理を楽しむことができる。
JR浜松駅からタクシーで東へ約15分。行列が絶えない名店として知られる「炭焼うなぎ あおいや」を訪れると、噂通り、店の外に順番を待つ人々の姿があった。

のれんの青は「青鰻」にちなむ
店名とのれんの青色は、最良の環境で育ち青味を帯びた「青鰻」にちなんでいる。使うのは、通常サイズより大きめの約250グラムの国産青鰻が中心。季節に応じて良質の産地を選び、仕入れているという。店で一番人気の「うな重」は、1尾の身がのるにもかかわらず、3300円というリーズナブルな価格。食べる前から頬が緩む。
この店の調理法は「関西風」。関東風と異なり、腹開きをし、蒸さないで地焼きする。火力と遠赤外線効果が高い備長炭でこんがり焼かれた鰻は、外側はパリッ、中はふっくらとして柔らかい。噛み締めると香ばしい風味が口いっぱいに広がる。タレは地元・浜松や常連も多い愛知の人々の好みに合わせ、やや甘めの名古屋風にしているという。

「白焼」(2750円)も楽しみたい
浜松城などがある浜松市街から、明媚な景色が広がる浜名湖へ足をのばすのもおすすめだ。歌川広重の浮世絵「東海道五十三図会」のうち、浜名湖そばの宿場を描いた作品には串に刺さった蒲焼が登場しており、古くから鰻がこの地の食文化として定着していたことがうかがえる。
浜名湖畔にも鰻料理店が多く、昼は関西風、夜は関東風と食べ比べするのも一興だ。吟醸王国・静岡の美酒とともに東西の鰻尽くしを楽しみたい。
風光明媚な浜名湖の風景 浜名湖の上を渡るかんざんじロープウェイ 浜松城は「出世城」と呼ばれる 遊覧船に乗って浜名湖クルージングも楽しめる 曹洞宗 秋葉山 弘法大師が舘山寺に開創したときに仮堂として使ったとされる「穴大師」
●炭焼うなぎ あおいや 静岡県浜松市南区飯田町616-2
【営業時間】11時~13時45分(L.O.)、17時~19時45分(L.O.)※売り切れ次第終了【定休日】月曜日、臨時休業あり
うな重(きも吸、香物付き) 3300円、白焼 2750円
◆撮影/岩本 朗、取材・文/上田千春
※週刊ポスト2020年7月24日号
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