自粛期間中に呼んだ小説『蜜蜂と遠雷』に「共感した」という泰葉

「今朝はしらすおろしと明太子、あさりの味噌汁を作りました。昼は納豆そうめん。今晩は軽くタンパク質を取ろうと思うので、だし巻き玉子でも作ります」

「コロナには冷静に対処するしかない」

 日中はネットミーティングやブログ執筆、読書などをして過ごしている。

「今は恩田陸さんの長編小説『蜜蜂と遠雷』を読んでいます。私自身が経験していることも多く、復習しているような感じというか、学生時代に戻った気持ちになりますね」

 『蜜蜂と遠雷』は、国際ピアノコンクールを舞台に若きピアニストたちが才能を競い合う、青春群像劇。音楽、才能といったテーマを表現力豊かに描いている。昨年には映画化され、キャッチコピーは「私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?」。泰葉はどんな思いで読んでいるのか。

「昨年11月に高校時代の親友が病気で亡くなったんです。私は都立芸術高校で声楽を専攻していて、彼女は伴奏を弾いてくれていました。まだ読み始めたばかりなので本の内容は詳しくは分かりませんが、彼女のことを思い出しながら読んでいます」

 ひとまず平穏な日々を送っているようだが、生活費はどうしているのか。

「詳しいことは言えませんが、一定の収入があるので、大丈夫です。コロナウイルスは怖がっても仕方ないので、一喜一憂せず、冷静に対処するしかないと思います。3年前に広島の平和記念資料館を訪れた際、前館長の志賀賢治さんから『悲惨な出来事を乗り越えるには、感情を加えてはいけない』と伺いました。その言葉を実感しています。淡々と過ごすしかないんです」

 特別給付金10万円もすでに受け取り、静かな日々を過ごしている模様。運動は嫌いなのでしていないが、コロナ太りはないという。稀代のお騒がせタレントは世の中の動きとは反対に、極めて落ち着いた生活を送っていた。

◆取材・文/西谷格(ライター)

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