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人を刺したら10日間血を吸い続ける「マダニ」 対処法は?

危険な病気を媒介するマダニ(イラスト/藤井昌子)

 この夏に、登山やキャンプを楽しむという人も少なくないだろう。しかし、そこで気をつけなければならないのは「マダニ」だ。そこで、意外とあなどれないマダニの特徴と対象法を紹介する。専門家によるとマダニの危険度は5段階で「4」だという。

◆マダニの特徴

「マダニは山野に生息し、主にシカやイノシシなどの野生動物の血を吸って生きています。人を吸血することもあり、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱などの病原微生物を感染させることも。感染する確率は1%未満と低いですが、感染症を発症すると死亡する例もあります」(兵庫医科大学皮膚科学准教授・夏秋優さん・以下同)

 気をつけたいのは山間部の公園やキャンプ場。ペットを介して人につくことも。袖口の隙間などから服の中に入り、下腹部やわきの下など、皮膚の柔らかいところを刺すと、10日間ほど離れずに血を吸い続ける。

◆マダニの対処法

「イカリジンやディートという忌避成分配合の虫よけ剤を足元を中心に噴霧すると予防策になります」

 しかし、もしも皮膚に吸血中のマダニを発見したら?

「皮膚科で除去してもらうこと。無理にむしり取ろうとすると、体がちぎれて口の部分だけ皮膚に残ることも。取ったマダニは捨てずに皮膚科に持参し、完全に取れているか確認してもらいましょう」

 また、SFTSにかかると、高熱と下痢、腹痛、嘔吐などの症状が出るので、刺されて1~2週間は体調に気をつけておこう。

※女性セブン2020年8月13日号

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