船の空調システムにより客室に入ってくる空気は、各客室から排出された空気が70%混ざったものだったという。国立感染症研究所の調べでは、客室の空気を吸い取って排気する廊下天井の排気口からウイルスの遺伝子が検出された。国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんはこう話す。
「ウイルスは3時間前後、空中に浮遊する可能性があり、海外では隣人と共通の通気口や配管だったため、感染が拡大したケースがあります。気になるかたは通気ルートの確認をすべきです」
※女性セブン2020年8月20・27日号