プロスポーツである以上、ビジネスとしての基盤を重視するのは当然かもしれない。とはいえ、そのために競技団体が選手や関係者の政治的発言を抑圧したり、選手たちが発言することをためらったりすることは問題だろう。American Thinker常連執筆者である政治ジャーナリストのSilvio Canto, Jr.氏が「NBAの政治的偏向」を批判した。
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NBAに「黙ってドリブル」させたのは誰だろう? Orlando SentinelにジャーナリストのDavid Whitley氏が書いているように、中国は大きな脅威である。
《アメリカが10年間に犯した人権侵害よりも多くの人権侵害を10分で犯している国のことをちゃんとわかっている人はいるだろうか。
その答えとなるNBAのバブルから目をそらしてはならない。
NBAは昨年10月、ヒューストン・ロケッツのゼネラルマネージャー、ダリル・モレイ氏が、香港の民主化運動を支持するわずかなツイートを投稿したことに対して、NBAとは関係ないと公式に宣言した。
当時、中国共産党は、NBAの試合をテレビから、商品を店頭から撤去し始めていた。数十億ドル規模のビジネスが危ぶまれるなか、NBAはすぐに服従し、モレイ氏を再教育キャンプに送ったのだった。
それ以来、NBAは沈黙を貫き、その間に中国は香港のすべての権利を侵害し、世界をコロナ危機に陥れ、無数のウイグル人を強制労働収容所行きの列車に乗せた。》
そうなのだ。NBAの関係者たちは、誰が自分の給料を払ってくれるか知っているし、少なくとも、「黙ってドリブル」しなければ誰が罰を与えるか知っている。
残念なことに、アメリカのメディアには、自分たちがジャーナリズムを実践しているそのときに、記者が刑務所に入れられているもう一つの国について選手たちに尋ねる記者がいない。彼らは、自由のための立ち上がる人たちが、自分たちの考えを述べただけで殴打されているその国については質問しないのだ。