動画で世界的な名声を得た
2007年6月にイギリスで始まった『ブリテンズ・ゴット・タレント』(ITV)に47才で出場したスーザン・ボイル(59才)のことを覚えている人も多いだろう。お世辞にも容姿端麗とはいえない、ふくよかな彼女の歌声が動画で配信されると、瞬く間に世界中で反響を呼んだ。
また、2000年代半ばを境に、『冬のソナタ』などの韓流ドラマのヒットとともに、東方神起、BIGBANGなどのK-POPアイドルが日本を席捲。
「海外アーティストの活躍もあり、日本の芸能界は、より実力志向になりました。’90年代までのアイドルは、まずかわいいが先にあって、歌はヘタな方が魅力的とさえ思われていた面がありました。―
でも、いまは世界が舞台なので、オーディションを受ける子たちもスキルが違う。特に、韓国のアイドルは子供の頃から歌やダンスのレッスンを受けており、実力をつけた上でオーディションを受けているので、レベルが高い。その流れが、日本にも来ていると思います」
2010年12月に1970年代の『スター誕生!』(日本テレビ系)スタイルを復活させた『スター☆ドラフト会議』(日本テレビ系)が始まる。
この番組には、当時、子役だった春名風花(19才)が「ウソ泣き小学生」として出演し、好評を得るなど話題を呼び、番組は、翌2011年4月からレギュラー放送となる。
「出演者は、芸能人だけではなく、雑誌のモデル、お笑い、マジシャンなど、無名のタレントが次世代のスターを目指して出場しました。そして、『スタ誕』同様にラジオ局や出版社、イベント会社などがプラカードを挙げて、交渉権を獲得する内容でしたね」
そして時は令和の時代へ。
自粛生活真っ只中の今年6月に最終審査を迎えた、虹プロジェクトは、HuluやYouTubeでの動画配信とともに、テレビでは深夜番組と朝の情報番組で放送され、幅広い時間帯に、多くの人の目に触れたことで、注目度を格段に上げる。