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中国人民解放軍、大卒入隊者の割合が90%に その背景とは

 中国では2000年ごろまで中国軍に入隊するのは地方出身者が多く、学歴も中学卒と高校卒がほとんどだったが、大学進学率が高くなって以降、地方出身者の軍隊志望者数は激減しているのが現状だ。

 このため、国防省も入隊者志願者として大卒者を重視するようになり、入隊基準を順次緩和。 2014年には最低身長を162センチから160センチにするなどしたという。

 さらに、最低3年間の軍隊経験を積めば、除隊後、地元の機関のポストに応募する際に試験の点数を加点するほか、除隊後2年間で最大24万元(約360万円)の経済支援を受けることができる特典を付与する地方軍区の部隊もあるという。このほか、除隊者の割合が全従業員数全体の15%にするとの内規を設けている国有企業もあり、軍経験者が優遇されることも、大卒者の入隊者増加につながっている。

 しかし、ネット上では「軍に入ったあと、厳しい訓練についていけずに、すぐに除隊する者も後を絶たないのが現状。やはり『優秀な人間は兵士にならない』という昔からの言葉は無視できない」などとの書き込みがみられている。

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