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中国人民解放軍、大卒入隊者の割合が90%に その背景とは

歴史ある銭湯が危機に

軍人の高学歴化が進む

 中国では今年、新型コロナウイルスの感染拡大で、例年に比べて求人数が少なくなっていることから、今年の大学卒業者の間で中国人民解放軍への入隊熱が高まっている。今年の大卒者数は874万人だが、そのうち約150万人がインターネットを通して入隊の申し込みを済ませて、試験を受けることになっているという。

 この背景には、中国人民解放軍は絶対に潰れない安定した職場であり、3年間、我慢すれば、除隊後、優先的に国有企業への転職が斡旋されるとの優遇措置があるためだ。しかし、中国では昔から「良い鉄は釘にはならない。優秀な人間は兵士にはならない」という言葉があり、「大卒者の入隊者が多くなったのは、中国の大卒者の質が悪くなったからだ」との声も出ている。

 中国国防省は今年、大卒者向けの入隊プロモーションビデオを作成し、中国教育省(同文科省)を通じて、各大学でビデオの視聴会を開くよう要請。さらに、これまで年1回だった入隊の申し込みを上半期と下半期の2回に増やして入隊試験を行うことに改めた。

 これが功を奏したのか、大卒者の入隊申し込み数が多くなっており、今年は200万人の大台に乗る可能性も出てきているという。

 軍機関紙『解放軍報』によると、上海では近年、全国の大卒者の入隊者数が全国で1位となり、2006年の大卒者は入隊者全体の17%だったものが2018年には全体の90%と急増した。これは全国的な傾向で、とくに2009年に中国政府が大卒者の入隊キャンペーンを本格化させた後、その割合は上昇しているという。

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