「2004年12月、小泉内閣に対して自衛隊のイラク派遣延長の是非を問う閉会中審査がありました。当時、『戦闘とは何か。解釈はいろいろだ』などといい加減な答弁をして物議を醸した小泉首相は、閉会中審査に出席せず、そのままうやむやになった」

 新型コロナという国難において、与野党が政党の壁を乗り越え、真摯な議論で一致点を見出し、国民のための政策を紡ぎ出せれば、たとえ閉会中審査でも実りあるものになるはずだ。

 だが結局のところ、与野党とも「ポーズ」を見せているに過ぎない。

「そもそも国会議員の本懐は国会の本会議での立法や決議です。しかし閉会中審査には本会議がなく、議員は法律を作ることができません。すると与野党とも何のための委員会かわからず、追及と回答のポーズを繰り返すだけになる。お互いに競っているように見えても、実はなれ合っているんです」(木下氏)

 やはり国会を開かせるしか道はない。

※週刊ポスト2020年9月4日号

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