ライフ

「傘が後ろ」「主語がでかい」など身近にいる“迷惑生物”5選

「おいおい、マジか…」と思わず二度見してしまうような迷惑行為を、街や職場で見かけることはないだろうか。電車のマナーや職場のパワハラ…日常のモヤモヤする迷惑行為を、古代生物などと組み合わせて架空の生物をつくり出した異例の図鑑『絶滅してほしい!?迷惑生物図鑑』が、大人から多くの共感を呼んでいる。SNS上で寄せられた声とともに、特に迷惑な5匹を紹介しよう。あなたの周りに、こんな“生物”はいないだろうか。

【1】クシャミをまき散らす!「クシャミミダコ」

[クシャミミダコ]コロナ禍においてはもはやテロ行為

 豪快なクシャミで周囲を威嚇する軟体動物。手足がたくさんあるのに、口を押さえるという発想がない。クシャミの飛沫の速度は、新幹線とほぼ同じ、時速160〜320kmにも達するという。これは到底避けられない。

「隣の人のクシャミでツバがカバンについて、最悪でした。あとで何度もアルコール消毒しました」(30代・男性)

【2】カサをうしろに振る!「カサウシロフルス」

[カサウシロフルス]別名・歩く凶器

 カサのように尖った翼をうしろにブンブン振って歩く、危険な翼竜。視野が狭く、後ろが見えていない。雨の日はもちろん、よく晴れた日の日傘も危険だ。

「駅の階段で、前の人のカサの先が頬をかすめました。これが目に当たっていたら…と思うとゾッとします」(50代・女性)

 実際、日傘の先が後ろにいた男性の目に直撃し失明してしまったケースもある。カサの先端は「凶器」。これを肝に命じて、コンパクトにカサをタテ持ちしたい。

↑スマートな持ち方の例

【3】前例にばかりこだわる!「ゼンレイナイト」

[ゼンレイナイト]アイディアクラッシャー

 前例がないような新しい挑戦を受け入れることのできない、保守的なアンモナイト。石のようにカタい頭を持っている。会社組織の上層部によく生息し、部下のやる気とチャンスを奪う古生物。

「『斬新なアイディアを期待してるよ』と上司から言われたので頑張って攻めた企画を提出したのに『前例がないからね~』と渋られました。ただの茶番でした…」(20代・男性)

【4】大声で叱る!「シカルシカ」

[シカルシカ]怒りの公開処刑

 感情にまかせて人前で大声で怒鳴り散らすシカ。叱られる側も、周りの人も、気まずい思いをする。学校や職場、レストランなどで、突如として現れる。

「職場の上司は、機嫌が悪くなるとすぐに怒鳴り散らすから最悪。自分が関係なくても責められている気分になるし、みんな萎縮しまくってお通夜みたいな空気になる。本当にやめてほしい」(30代・女性)

【5】主語がでかい!シュゴデカウルス

[シュゴデカウルス]雑にひっくるめて断定したがる、評論家気取り

「日本人はみんな~」「男って生き物は~」など、大きなくくりで物事を語りたがる、頭でっかちな恐竜。会議や飲みの席でよく出没する。

「『昔はみんなこういう働き方だった』とか『若い女の子ってやっぱりこういうの好きでしょ?』とか言われると、シンプルにサムい」(20代・女性)

 思わず「いるいる!」とうなずける迷惑生物を考案したのは、企画作家・氏田雄介さん。今夏、迷惑生物を49種まとめた本『カサうしろに振るやつ絶滅しろ!~絶滅してほしい!?迷惑生物図鑑~』を出版し、話題になっている。

「この本に登場する不思議な生き物たちが、皆さんが自分の行動や考え方を見つめ直すきっかけになったり、自分に降りかかる理不尽と戦う支えになったり、ちょっとした心の緩衝材になったりすると嬉しい」と語る。

 シュールでかわいい迷惑生物にニヤリとしたり、「これ自分かも?」と振り返ったり…。モヤモヤの多いこの時代を生き抜くために、大人にこそ必要な図鑑なのかもしれない。

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン