中川:しかし、戦時中の雰囲気ってこんな感じだったのかなと思ってしまいますよ。自粛警察は、「欲しがりません、勝つまでは」と、国民が隣組で監視し合っているようなものですよね。
小林:戦時中は新聞が戦争を煽って政府を突き動かしたが、今はテレビがコロナとの馬鹿げた戦争に国民を引きずり込んでいるわけだからね。
●こばやし・よしのり:1953年、福岡県生まれ。漫画家。『東大一直線』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表後、思想漫画『ゴーマニズム宣言』を開始。スペシャル版として『戦争論』『台湾論』『天皇論』などが次々とベストセラーに。最新刊は『コロナ論』。
●なかがわ・じゅんいちろう:1973年、東京都生まれ。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。NEWSポストセブンなどネットニュースの編集に関わる。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『縁の切り方』など。最新刊は『恥ずかしい人たち』。
※週刊ポスト2020年9月11日号