隈研吾、小宮山雄飛、渋谷区長らが語る「私と渋谷の町」

■ ミュージシャン 小宮山雄飛さん（47）

　渋谷区神宮前生まれ。成城大学在学中に「ホフディラン」のVo＆Keyとして渋谷で初ステージを踏む。2015年から渋谷区観光大使兼渋谷区クリエイティブディレクターに就任。

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　生まれも育ちも原宿ですが、小学生の頃、両親から「渋谷のセンター街には行っちゃダメ」と言われたことが強く思い出に残っています。高校時代にはチーマーがいたり、渋谷はちょっと暗くて危険でやんちゃな街というイメージ。いまは安全で、クリーンな街になったと感じます。

　これまで住まいも仕事も、生活のほとんどを渋谷区で過ごしてきましたが、渋谷への愛が芽生えたのはここ10年のこと。昼夜や季節によってまったく違った顔を見せる街だと実感し、惹かれるようになりました。

　渋谷は若者の街だと思われがちですが、ブームの先端としての役割と地元感の二足のわらじをはいていて、どこかホームのような安心感があります。かつて渋谷で遊んでいた、街に愛着のある大人のかたがたにこそ、再開発で変わるこの街を再訪してほしい。大人が集うことで、渋谷がより成熟した街になると思うんです。