『宗教問題』編集長の小川寛大氏が後任人事の難しさを指摘する。
「靖国神社は格式を重んじるため、戦後は旧華族を宮司に招き、靖国内からは就任しない例が多かったが、徳川氏の退任以降、旧華族とは距離ができている。山口氏は靖国出身だったが、内部からの就任はふさわしくないとする声も多い。そこで手っ取り早いのは神社本庁から人を送ってもらう手段ですが、靖国は神社本庁に加盟しておらず、独立性を損なう可能性もあるため、反対意見も根強い」
3代連続の“途中離脱”となれば、創立151年目にして最大のピンチになりそうだ。
※週刊ポスト2020年10月2日号