1984年の映画『カポネ大いに泣く』の制作発表(写真は右から沢田、田中、萩原健一、チャック・ウィルソン、鈴木清順監督/共同通信社)

 一方で、不倫を取り沙汰された沢田研二と田中裕子(のちに結婚)の関係にはしつこく迫った。2人が映画で共演すると、制作発表の席で「また騒がれると意識しませんでした?」と詰問。業を煮やしたジュリーは、イビキをかく振りをして机に突っ伏した。松田聖子が郷ひろみとの破局会見を開くと、「新しい恋人がいるのか?」と急所を突き、「今、こういう状況の時にそういうこと……」と嗚咽させ、名場面を演出した。

 相手に敬意を払いながらも、突っ込む時は突っ込む。緩急自在の引き出し方でワイドショー人気を牽引したレポーターだった。(文中一部敬称略)

●福岡翼(ふくおか・つばさ)/1940年生まれ、高知県出身。早稲田速記学校卒業後、63年に小学館入社。『女性セブン』で活躍後、1974年から『奥さま8時半です』(TBS系)に出演し、芸能レポーターや映画評論家として活躍。「会見でスタッフがゴミを置きっぱなしにすると、厳しく叱っていました。『自分たちは芸能人を追及する立場。普段の行動はきちんとしましょう』と仰っていました」(城下尊之氏)。2019年4月20日、慢性心不全増悪のため死去。享年79。

※週刊ポスト2020年10月2日号

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