自身も改選を迎えるマコネル院内総務はトランプ氏を見限ったのか(AFP=時事)

 これに慌てたのが共和党の主流派だった。上院院内総務のマコネル議員は、即座にトランプ氏の発言を真っ向から退けた。これまで、マコネル氏は共和党が多数を握る上院のリーダーとしてトランプ大統領を支えてきた。突拍子もない発言を繰り返す嫌われ者のトランプ氏を擁護するのは大変だったはずだ。

 マコネル氏は、「アメリカ憲法を侵すわけにはいかない」と述べ、トランプ氏の考えに反対を表明している。それに呼応するように、すでに20人程度の共和党上院議員もトランプ氏の発言に反発している。一人の大統領を権力にしがみつかせるために、憲法を無視することはできないのである。

 ついに、トランプ大統領と共和党上院議員の一蓮托生の関係が崩れ始めた。これはいよいよ末期症状である。共和党の選挙マネジャーの一人であるS氏を直撃すると、「トランプ大統領と共和党の間には亀裂が生じた。4年前から亀裂はあったが、トランプ人気が高かったので党がそれを押し隠してきた。が、トランプ氏の人気が落ちれば亀裂は急速に広がっていく」と落胆した。「トランプ氏の落日ということか」と重ねて問うと、S氏は黙ってしまったが否定はしなかった。

 まだ選挙戦は終わっていないが、その中心にいるS氏がすでに戦意喪失の様子なのだから、ここから挽回するのは相当難しいだろう。とにかくバイデン陣営からの応援依頼のメールが多い。一日に10通は来る。筆者はこのメール作戦をあまり評価せず、個人的にはうんざりしていたが、じわりと効果をあげているようだ。それに比べて、トランプ陣営からは、これまでに電話が1本かかってきたのみなのである。

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