自転車のチャイルドシート放置も

 近ごろはコインパーキングが増えています。高松市の事件で母親が停めていたのも、繁華街近くのコインパーキングでした。こうした場所は管理人不在のところも多く、子どもが車中放置されていることに気づいてもらいにくいもの。周辺住人や商店街のかたが、繁華街周辺の駐車場を定期的に見守るようにすることで、置き去りの子どもの発見につながるかもしれません。

 置き去りは車中だけではありません。眠った子どもを自転車のチャイルドシートに乗せたまま商店の前に放置する保護者もいます。子どもの頭が揺れるたびに自転車が揺れて倒れそうで大変危険です。

 私は見つけるたびに倒れないよう自転車を支えるか「この子の親御さんはいませんか」と声をあげています。慌てて駆けつけ、すみませんと謝る保護者もいれば「いちいちうるせえな」とすごまれたこともあります。けれど誰かが声をあげることで防げる事故もあるはずです。

 もし車中に放置されている子どもを見つけたら、場合によっては通報する必要もあるでしょう。周辺の人がしばしばチェックすることで、監視されてやりづらいと放置親は感じるようになるかもしれません。その結果、子どもの車中置き去りは少なくなっていくのではないでしょうか。

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