オンラインで介護を語り合う
介護者支援の場はネットの中にもあった! 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブDFJI-Zoomカフェのオンラインイベント、『自分の思う気持ちを話しませんか?』は、実母の在宅介護と看取りを経験した元看護師、岡田優香さんと、若年性認知症の夫を介護中の伊藤広美さんがホストを務める。
「3年前、母の終末期に寄り添っていたとき、DFJI-Zoomカフェに参加して、週1回母のベッドにもたれながらみんなと話すのが大切な憩いの場でした。当時はかなり切羽詰まっていたから、自分の気持ちを話すこと、“わかるよ”“大丈夫”と言ってもらえることが、どれだけ力になるか身に染みてわかった。だから今度は同じ思いをしている介護家族の人の力になりたいと思って始めました」
参加者の中にはあまり話せない人もいるという。
「傾聴を意識しているので、急かすことはしません。でも、みんな心の奥では話したい。この人たちなら話せるとビビビ……とくるタイミングまで、雑談しながら待っています。いつでも聴くよ! 話していたら肩の力がフッと楽になった瞬間を共感したいから。ビビビ……とくる場を一生懸命探し求める気持ちも大事ですね」
イラスト/鈴木みゆき
※女性セブン2020年10月15日号