まだまだ日本社会にはジェンダーをめぐる課題が多い

村木:特に女性が、「お前みたいな小娘が」っていうところから何か言うためには、データと理論武装をがっつりやってたたきつける必要があるんですよね。でも本当はそこまでしなくても、間違っていたって思ったことは言っていいんだよって、常にファイティングポーズをとってなくてもいいよって、そうなってほしいです。

治部:本当にそうですね。私も若いときは「小娘」と見くびられないように、資料をバーン!と机に山積みにして、競合他社はこう言ってますけど? みたいにやって、ようやく話を聞いてもらえる、という経験をさんざんしてきました。でも歳をとってくると、最初から「どうも~」みたいな、おばさんとおじさんみたいな感じで、そこは楽だな、と感じる今日この頃ではあります。

◆構成/後藤純一、撮影/国府田利光

【プロフィール】治部れんげ(じぶ・れんげ)/ジャーナリスト。1997年、一橋大学卒。日経BP社にて経済誌記者。2006~07年、ミシガン大学フルブライト客員研究員。2018年、一橋大学経営学修士課程修了。現在、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員、東京大学大学院情報学環客員研究員、一般財団法人女性労働協会評議員など。著書に『「男女格差後進国」の衝撃』(小学館新書)、『炎上しない企業情報発信』(日本経済新聞出版社)ほか。二児の母。

【プロフィール】村木真紀(むらき・まき)/認定NPO法人「虹色ダイバーシティ」代表。1974年茨城県生まれ、京都大学総合人間学部卒業。社会保険労務士。日系大手製造業、外資系コンサルティング会社等を経て現職。LGBTQと職場に関する調査、講演活動を行なっている。日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー・2016チェンジメーカー賞」受賞。著書に『虹色チェンジメーカー』(小学館新書)がある。

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