フリーキャスター・小正裕佳子
東大ではここ数年「ミスコン」の是非について様々な声が上がっていた。2019年に有志団体「ミスコン&ミスターコンを考える会」が発足し、中止を求める活動を開始。学生紙『東大新聞』も今年4月に「ミスコンはもう古い」という主張を展開していた。
神谷さん、根本さんの双方に取材を申し込んだが、回答はなかった。
東大に聞くと、こう答えた。
「早急に関係者への聞き取りなどを行なっていく。進展次第ではセクハラに関与した学生個人に何らかの処罰がくだる可能性はある」(学生支援課)
大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が指摘する。
「今回はコロナ禍でファイナリストと運営が信頼関係を構築できなかったことも影響したかもしれません。上智大学がミスコンで“男女差”を撤廃したように、ジェンダー問題に関心が高まる時代にあって、ルックスで女性を評価するのは時代遅れな感がある。ミス東大も今後は開催が難しくなるのではないか」
今回の騒動はミスコンがもてはやされる時代の“終わりの始まり”なのか――。
※週刊ポスト2020年11月6・13日号
昨年TBSに入社したアナウンサー・篠原梨菜も2016年のグランプリ