歌唱力には定評がある(Getty Images)
ちなみにアニメ・漫画好きで知られる女優の広瀬アリスは、花江の大ファンであることを公言している。花江のツイートを片っ端から「いいね」して、花江本人から「久しぶりに見た広瀬アリスさんのいいね欄がカオスで自分のアカウントかと錯覚しました」(2019年11月17日のツイートより)とツッコミを入れられるなど、広瀬のオタク丸出しな行動はその界隈でたびたび話題になっている。
アニメライターの前田久氏も、花江の実力には太鼓判を押す。
「ナイーブ系、クール系、熱血系などなど、どんな役柄にも柔軟に対応できる若手の実力派です。とくに、ちょっと小生意気な少年役を演じると絶品だと思います。事務所の大先輩であり、憧れの存在だと公言している山寺宏一さん同様、ナチュラルに声のトーンや芝居をキャラクターのイメージに添わせるので、クレジットを見るまで花江さんが演じていると意識させられないこともしばしばです。
出演作品のスタッフや共演者を取材した際、名前が挙がることも多い方ですね。演技の素晴らしさはもちろん、収録に臨む姿勢の真面目さや、アフレコ現場での気遣い、アドリブに対する反射神経のよさ、複雑なオーダーにも対応できる演技の引き出しの多さなども、高く評価されているように感じます。さらに、歌やトークもそつがなく、YouTuberとしてアップしている動画も大人気と、全方位的なスキルのレベルの高さにも驚かされますね」
花江がエリートなのは、全方面にスキルが高い“オールラウンダー”だからこそ。『鬼滅の刃』という最大級の代表作をつかんでもなお、次々と当たり役をつかんでいくことだろう。
●取材・文/原田イチボ(HEW)
劇場版アニメの主題歌は驚異の55冠(Getty Images)