【6】染める直前のシャンプーはご法度
「頭皮の毛穴の皮脂腺から出ている“自前の皮脂”で、頭皮をプロテクトしましょう。できれば24時間は洗わないでおきたいところです」
【7】40~50代なら「しみると思います!」と宣言を
「更年期世代はかぶれるリスクが高くなります。自分は頭皮が弱い人だということを美容院にアピールしておくと、マイルドな薬剤を使うなど注意を払ってカラーリングしてくれるはずです」
【8】カラーをしている最中に食事しない
「美容師からよく聞かれる経験則です。カラー中に何か食べていて、その後アレルギーを起こしたケースが数例あるとのことです」
【9】カラー剤の“流し残し”はトラブルのもと
「薬剤は洗い流すように作られています。頭皮に残らないよう、薬剤をしっかりすすぐことが大切です。シャワーで流すときは上から流すだけでなく、後頭部、襟足などは髪をめくりあげて裏側からもしっかり洗い流しましょう」
【10】ヘッドスパを一緒に行う
「美容院でヘッドスパを一緒に行えば、毛穴に残った皮脂と同時に落としきれない薬剤までしっかりすすぎ、ディープクレンジングができます」
もしヘアカラーでしみる、かゆい、ピリピリする、刺激を感じるなどの症状があるなら、白髪ケアのやり方を一度考え直す必要があるかもしれない。
【プロフィール】伊熊奈美(いくま・なみ)/美容ジャーナリスト。日本毛髪科学協会毛髪診断士・認定講師、国際毛髪皮膚科学研究所毛髪技能士。1972年静岡県浜松市生まれ。地元タウン誌の編集記者、女性誌編集部の美容担当などを経て、フリーランスに。近著に『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』がある。
◆写真提供/東邦大学医療センター大森病院 関東裕美先生(伊熊奈美・著『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』より)