実は張が雇い入れた2人の党員は国家安全省のスパイで、張は帰国当初からマークされていたという。
河南省鄭州市市中級人民法院(高裁に相当)は今年8月、張が外国のスパイ機関と共謀したなどとして、国家転覆罪とスパイ容疑などで13年の禁固刑と4年間の政治的権利の剥奪を言い渡した。
同委の公式ニュースサイトが事件を明らかにした11月1日、同日付の中国共産党機関紙『人民日報』も、中国のエンジニアが海外組織によってスカウトされたスパイ事件を報じており、こちらも張のケースとみられる。
中国政府は近年、中国の国家安全保障状況が危機的な状況に陥っているとして、海外のスパイに警戒を強めるように何度も警告。2014年11月に反スパイ法を制定しており、日本人も逮捕されている。