やはり「マー君凱旋」は遠い道のりなのか。「いや、可能性がなくはない」と語るのはスポーツ紙デスク。
「日本球界復帰があるとすれば、古巣の楽天だろう。田中の両親は仙台に住んでいるし、かつては黒田博樹がメジャーから古巣の広島に戻って『男気』が流行語になったこともある。楽天に帰ってくれば、マー君フィーバーを起こすことは間違いない。楽天は資金も豊富だし、サッカーJ1『ヴィッセル神戸』では、イニエスタを3年33億円で獲得して、それに見合うブームを起こして営業的にもペイさせた実績がある。巨人ブランドには昔ほどの価値はないし、田中が戻ってくるなら楽天でしょう」
楽天が獲得競争に参戦するなら、相場が高騰して日本球界も視野に入るかもしれない。その場合は巨人には勝ち目は全くないのだろうか。
「そうとも限りません。日本シリーズで明らかになったのは、ソフトバンクとの先発陣の層の違い。菅野の去就がどうなろうと、巨人として二桁勝利が計算できる田中は魅力です。巨人はDAZNとの放映権契約などで収入は安定している。生え抜きスターとの年俸格差の問題はありますが、田中の年俸を払えないということはない。田中の側に日本復帰の気持ちがあるなら、巨人と楽天の獲得競争になるのではないか」(別のスポーツ紙デスク)
今季、開幕から13連勝の記録を打ち立てた菅野と、日本最終シーズンの2013年に24勝0敗の大記録を打ち立てた田中の二枚看板が揃うなら、巨人の来シーズンは安泰か。