スポーツ

三冠馬3頭が揃うジャパンカップ「あと100年はないレース」

競馬史上空前のドリームレースをどう楽しむ?(写真はオグリキャップ/共同通信社)

競馬史上空前のドリームレースをどう楽しむ?(写真はオグリキャップ。共同通信社)

 三冠レースをすべて制した3頭が11月29日、東京競馬場で雌雄を決する。競馬のGIレース「ジャパンカップ」(JC)に、今秋に牝馬三冠を達成したデアリングタクトとクラシック三冠を達成したコントレイル、2018年の牝馬三冠を含む歴代最多の芝GIレース8勝を達成したアーモンドアイの出走が決まり、かつてない豪華メンバーが揃った。

 デアリングタクトは史上初めて無敗で桜花賞・オークス・秋華賞を制し、コントレイルも史上3頭目となる無敗のクラシック三冠馬だ。この無敗対決に現役最強馬の呼び声高いアーモンドアイまで参戦するとなれば否が応でもファンの期待は高まる。漫画家の黒鉄ヒロシ氏は興奮を抑え切れない様子だ。

「こんなレースはあと100年はないでしょう。こんな凄いレースが本当に実現するのか、まだ信じられないくらいです。ファンにとっては最高のプレゼントですね」

 ドリームレースが実現した背景にはコロナ禍がある。競馬評論家の阿部幸太郎氏が解説する。

「コロナ禍により海外遠征が困難になっています。3頭とも平時ならば海外レース参戦の可能性があったが、国内のレースということでJCに集結することになった。“あの馬が出るのなら”という馬主の意向や、厩舎関係者が馬の調整に注力して実現したものです」

 まさに世紀の一戦となるJCだが、どんな展開が予想されるのか。元JRAジョッキーでホースコラボレーターの細江純子氏はデアリングタクトを推した。

「馬場が悪くても結果を出す馬で、出走の間隔もあり余力がある。3歳牝馬なのでコントレイル、アーモンドアイに比べ53キロと斤量が2キロ軽いのも有利です」

 元GIジョッキーの安田康彦氏はコントレイルを挙げる。

「前走では距離が長い菊花賞を勝ち切ったので、距離短縮の今回は体調さえ整えば勝てると思います。スタートから好位置に行ける馬なので位置取りにも苦労しないでしょう。騎手として乗りたい馬ですね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
麻辣湯を中心とした中国発の飲食チェーン『楊國福』で撮影された動画が物議を醸している(HP/Instagramより)
〈まさかスープに入れてないよね、、、〉人気の麻辣湯店『楊國福』で「厨房の床で牛骨叩き割り」動画が拡散、店舗オーナーが語った実情「当日、料理長がいなくて」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
50歳で「アンパンマン」を描き始めたやなせたかし氏(時事通信フォト)
《巨大なアンパンマン経済圏》累計市場規模は約6.6兆円…! スパイダーマンやバットマンより稼ぎ出す背景に「ミュージアム」の存在
NEWSポストセブン
保護者を裏切った森山勇二容疑者
盗撮逮捕教師“リーダー格”森山勇二容疑者在籍の小学校は名古屋市内で有数の「性教育推進校」だった 外部の団体に委託して『思春期セミナー』を開催
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
新宿・歌舞伎町で若者が集う「トー横」
虐待死の事例に「自死」追加で見えてきた“こどもの苛烈な環境” トー横の少女が経験した「父親からの虐待」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
NEWSポストセブン