このように中国では、「四早」が徹底されている。
「中国では、感染者が出るたび数百万人規模のPCR検査が行われ、陽性者は全員隔離。無症状でも、体育館などに作られた“簡易病院”に入る必要があります」(富坂さん)
そんなに大規模隔離を行ったら、医療崩壊が起こるのではと心配になる。
「これまでにボランティアを800万人ほど動員し、彼らが医療スタッフのバックアップに大きく貢献しています。ボランティアは、隔離会場の設営、隔離されている人の買い物代行、さらには防護服を着て医療スタッフの指示のもとPCR検査の簡単な作業まで担います。そのため、医療スタッフを本当に必要なところに配置でき、医療崩壊を防げたのです」(富坂さん)
政府と国民が手を取り合い、中国人は封じ込めに成功した。正念場の日本はどうする。
※女性セブン2020年12月17日号