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甥が語る渡部恒三さん「投票した県民の顔をほぼ覚えていた」

渡部恒三さんの思い出を、甥で前・福島県知事の佐藤雄平さんが振り返る(時事通信フォト)

渡部恒三さんの思い出を、甥で前・福島県知事の佐藤雄平さんが振り返る(時事通信フォト)

 2020年も多くの著名人が鬼籍に入った。8月23日に亡くなった元衆議院副議長の渡部恒三さん(享年88)は福島県議を経て、1969年に衆院選初当選。直後に自民党入りし、小沢一郎らとともに竹下派「七奉行」と呼ばれた。衆院副議長や通産大臣など要職を歴任し、2005年民主党入党後は政界のご意見番として存在感を発揮。2012年に政界を引退した。

 渡部恒三さんの思い出を、甥で前・福島県知事の佐藤雄平さんが語る。

 * * *
 おやじが衆議院議員14期で落選知らずだったのは、地元・福島を愛し、人を大切にした人だからでしょう。

「相手の立場に立って話を聞け」とよく教わりましたが、彼のもとに相談に訪れる人は、絶えたことがありません。驚くのは、7万~8万票を投じてくれた県民の顔をほとんど覚えていたこと。血の通った政治のできる最後の政治家でしたね。

 私が聞いた最後の言葉は「人に恵まれた人生だったな。政治家冥利に尽きる」でした。

※週刊ポスト2020年12月25日号

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