「ヤバイ!と追い詰められると、身につくものなんですね……。現地に着いてから、1日1時間・週4回、英語で英語のレッスンを受けました。もうこれが、いやでいやで(笑い)。でも、続けていると最初の3か月で耳が慣れてきて、1年半くらいで6割ぐらいは理解できるようになり、日常生活には困らないぐらいになりました。

 同時に会社を経営もしていたので、最初に覚えた英語は採用面接の英語です。ビジネスの交渉は、英語が堪能な共同経営者と一緒に動いていたのですが、ある契約の時に、どうしても彼が来られなかった。その時『なるようになる』と開き直ったんです。それがきっかけで、それまでの蓄積が表に出てきました」

 それからも川原さんは“捨て身”で、英語が話せないことさえプラスにして積極的にコミュニケーションをとっていった。

「言葉が完璧にはわからないから、身振りや手ぶり、表情などのノンバーバル(言語を介さない)コミュニケーションをする必要がありますよね。そこで、僕は変な顔をしたり、変な動きをしたりして、自分の人となり、そして何を考えているかを伝えようとしていました。

 相手に『この人おもしろい』とか『楽しそうな人だ』といった印象を持っていただけたら、僕の話を聞いていただける可能性が高まる。自分も楽しみつつ、必死で“伝えること”に集中しました」

 自分を活かせる場所に持って行くだけで、世界は変わる。そのためには“片づけ”が必要という。

「環境・時間・人間関係の3つを片づけてください。『やりたくないけれど、やらなくてはいけないこと』で自分をいっぱいいっぱいにしていないか、もしキャパオーバーになっているなら、自分のことを考える空間と時間を強制的に作るのです」

 気が乗らない飲み会を断るとか、時間と人間関係の整理をして、自分らしくないモノを片付けて余白をつくる。ここで自分らしさの輪郭がつかめてくると、環境を変える方向性も見えてくるという。転職や引越し、結婚や離婚という選択肢もある。

「僕も、麻理恵さんが僕に触って『ときめかない』言われたら、捨てられてしまうので(笑い)、よい仕事やよい出会いにつなげるためにも自分を磨き続けていきます」

川原卓巳さん

「『ときめかない』と麻理恵さんに捨てられないように(笑い)」と夫の川原さん。

【プロフィール】川原卓巳(かわはら・たくみ)1984年広島県生まれ。大学卒業後、人材教育系の会社に入社。退社後は、KonMariのブランド構築とマーケティングを実施。日本のコンテンツの海外展開なども手がける。初の著書『Be Yourself 自分らしく輝いて人生を変える教科書』(ダイヤモンド社)を12月に出版。

 

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