スポーツ

貴景勝 相撲協会も後押しする綱取りに“思わぬ死角”あり

順風満帆に見える貴景勝だが…(時事通信フォト)

順風満帆に見える貴景勝だが…(時事通信フォト)

 11月場所で2年ぶり、2回目の優勝を飾った大関・貴景勝。千秋楽から一夜明けた会見では場所前の入籍を報告した。

「お相手は45歳で亡くなった元大関・北天佑の次女。北天佑が親方時代に使っていた元二十山部屋の建物の2階で新生活を送っている。部屋のおかみさんだった義母とも同居し、食事は充実。綱取りに向けて心技体すべて完璧だと本人は意気込んでいる」(後援会関係者)

 11月場所の優勝は白鵬、鶴竜の2横綱、朝乃山、正代の2大関が休場したなかでの13勝2敗。初場所での綱取りには高いハードルが課されそうなものである。ところが、協会内の空気は全く違っているという。

「モンゴル出身の両横綱が休んでばかりである以上、日本人横綱が是が非でも欲しい。協会側にとってのベストシナリオは、両横綱が序盤で負けが込んで休場に追い込まれ、貴景勝が連続優勝をさらう展開でしょう。両横綱には初日からどんどんイキのいいガチンコ力士をぶつける取組編成になるとみられている」(協会関係者)

 その一方で、突き、押し相撲一辺倒の貴景勝の取り口は安定性を欠き、このまま昇進しても短命横綱になることを懸念する声も根強い。

「それでも本人は周囲に、“無理と言われるからやりがいがある”と話し、スタイルを曲げるつもりは全くなさそうだ」(前出の後援会関係者)

 相撲協会の伊勢ケ浜審判部長も来場所が綱取りへの挑戦となることを認めている。

「優勝しなければダメ。レベルの低い優勝でも困る。立ち会いを鋭く立っていけば可能性はある」

 一気の押しに死角がないことを祈りたい。

※週刊ポスト2021年1月1・8日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

快進撃が続く大の里(時事通信フォト)
《史上最速Vへ》大の里、来場所で“特例の大関獲り”の可能性 「三役で3場所33勝」は満たさずも、“3場所前は平幕”で昇進した照ノ富士の前例あり
週刊ポスト
家族で食事を楽しんだ石原良純
石原良純「超高級イタリアン」で華麗なる一族ディナー「叩いてもホコリが出ない」視聴率男が貫く家族愛
女性セブン
【あと1敗で八冠陥落】藤井聡太八冠、「不調の原因はチェス」説 息抜きのつもりが没頭しすぎ? 「歯列矯正が影響」説も浮上
【あと1敗で八冠陥落】藤井聡太八冠、「不調の原因はチェス」説 息抜きのつもりが没頭しすぎ? 「歯列矯正が影響」説も浮上
女性セブン
歌手の一青窈を目撃
【圧巻の美脚】一青窈、路上で映える「ショーパン姿」歌手だけじゃない「演技力もすごい」なマルチスタイル
NEWSポストセブン
一時は食欲不振で食事もままならなかったという(4月、東京・清瀬市。時事通信フォト)
【紀子さまの義妹】下着ブランドオーナーが不妊治療について積極的に発信 センシティブな話題に宮内庁内では賛否も
女性セブン
5月場所は客席も活況だという
大相撲5月場所 溜席の着物美人は「本場所のたびに着物を新調」と明かす 注目集めた「アラブの石油王」スタイルの観客との接点は?
NEWSポストセブン
亡くなった6歳の後藤鈴ちゃん(SNSより)。一家に何があったのか
《戸越銀座・母子4人死亡》被害者妻が明かしていた「大切な子どもへの思い」3日前に離婚したばかりの元夫は「育休取ってる」アピールも…家には「日中も窓にシャッター」の違和感
NEWSポストセブン
被害者の渡邉華蓮さん
《関西外大の女子大生を刺殺》「自宅前で出待ちされて悩んでいた」殺害された女性宅周辺で目撃されていた「怪しい男」抵抗されながら刺し続けた交際相手の強い殺意
NEWSポストセブン
死亡が確認されたシャニさん(SNSより)
《暴徒に唾を吐きかけられ…》ハマスに半裸で連行された22歳女性の母親が“残虐動画の拡散”を意義深く感じた「悲しい理由」
NEWSポストセブン
所属事務所は不倫を否定(時事通信フォト)
《星野源と新垣結衣が完全否定》「ネカフェ生活」NHK・林田理沙アナとの疑惑拡散の背景「事務所が異例の高速対応」をした理由
NEWSポストセブン
9月の誕生日で成年を迎えられる(4月、東京・町田市。写真/JMPA)
【悠仁さまの大学進学】幼稚園と高校は“別枠”で合格、受験競争を勝ち抜いた経験はゼロ 紀子さまが切望する「東京大学」は推薦枠拡大を検討中
女性セブン
杉咲花と若葉竜也に熱愛が発覚
【初ロマンススクープ】杉咲花が若葉竜也と交際!自宅でお泊り 『アンメット』での共演を機に距離縮まる
女性セブン