●ほんちょう2丁目商店街(山梨県富士吉田市)
かつての賑わいを失い、シャッター街化が進む
長いアーケードの先に見える力強い富士山の雄姿とは対照的に、閉店でシャッターが下りたままの店が目立つ商店街。明治時代から織物業など様々な産業で栄え、富士北麓の政治、経済、文化の中心都市として発展してきた富士吉田市でも、全国各地の地方都市の悩みであるシャッター街化が進んでいる。
●山梨県南都留郡のソーラーパネル(富士河口湖町)
自然エネルギーに求められる景観保全とのバランス
メガソーラーの急増が景観や自然環境を損ねると問題になり、2014年に山梨県自然環境保全条例を改正。富士山北麓世界遺産景観保全地区で大規模な太陽光発電設備(太陽電池モジュール総面積1万平方メートル超)の新築や増築などを行なう場合は、山梨県との協定の締結や届出が必要になった。
●富士山風祭上流遊砂地(静岡県富士宮市)
近年増加する土砂災害を防ぐ
富士山麓には「八百八沢」と呼ばれる多くの野渓(渓流)があり、大雨などによる土石流で過去に幾度も土砂災害が発生している。近年は豪雨も多く、富士山南西麓に位置する富士宮市山宮では、土砂災害を防ぐ砂防施設を整備する遊砂地工事が平成から令和にかけて続いている。
撮影/太田真三
※週刊ポスト2021年1月15・22日号