大リーガーと同じ仕立屋でスーツをオーダー
気になる賞金の使い道だが、井山三冠は以前から物欲がないといい、大きな買い物といえばスーツをオーダーするくらいだそう。聞くところによると、某メジャーリーガーと同じ仕立屋さんでオーダーしているというから、さぞ高級なのだろう。
以前テレビで放映された自宅の部屋は、物が少なくさっぱりしたものだったが、一昨年、一般女性と再婚したので、様子が変わっているかもしれない。本因坊戦ではタイトルを獲得すると希望したものが賞品として授与される。井山三冠は、昨年は全自動ロボット掃除機、一昨年はスチームオーブンレンジと、家電製品をリクエストしていた。
賞金ランキング2位の一力遼二冠は、七大タイトルの天元(1300万円)、碁聖(800万円)を獲得したほか、竜星戦(600万円)、おかげ杯(500万円)に優勝したが、三大タイトルを持つ井山三冠には大きく水をあけられた。
棋士の研究会では、会費を集めてリーグ戦などで対局し、成績によって分配する方式がある。一力二冠は研究会でもよく優勝し、そこで得た分配金だけで普段の生活ができるそうで、噂によると、銀行に振り込まれる賞金などはほぼ手つかずだという。
以前は対局が終わると皆で飲みに行ったり麻雀をしたりするのが「定石」だったが、コロナ禍になる前から最近の若手は遊びには行かない。食事をしても1、2時間もすれば帰宅するのがほとんどだ。普段からお金を使わない生活のようだ。