IOCとの関係の深さをアピールする小池氏に対して橋本氏は、「小池知事と全力で取り組んでいかなければならない問題がたくさんありますので……」と応じるのが精一杯。組織委員会関係者が舞台裏を語る。
「森喜朗会長の後任選びでは、小池知事は仲のいい竹田恆和・JOC(日本オリンピック委員会)元会長とともにJOC理事の小谷実可子氏を推していた。しかし、森さんは小池-竹田ラインに組織委員会を牛耳られることを心配し、会長就任を固辞していた橋本氏を強引に後継会長に据えた。会長人事でしてやられた小池知事は、本当は橋本氏を議員辞職させたかったのでしょうが、離党に追い込んだことで一矢報いた格好です」
※週刊ポスト2021年3月12日号