サードの守備も堅実(時事)
懸念される守備はどうか。大山が別メニューになったこともあるが、もともとサードの佐藤を外野で起用しようとしたのは、プロのレベルではサードは難しいのではないかという見方もあったからだ。
「守備も悪くないよ。オレはサードで起用すべきやと思う。外野のスローイングに比べても、サードのほうがむちゃくちゃええからな。大山とサードで競わせたらええ。大山だってああやってケガするんやからな。だいたい空振りして背中を傷めとるんやから、どうしようもないわ」(岡田氏)
最後は主砲への厳しい言葉で締めて、佐藤がすでに大山とレギュラーを争うレベルだと印象付けた。佐藤を指導した臨時コーチの川相昌弘氏も、守備には問題ないと話す。
「佐藤選手のサード守備は実戦派ですね。器用さが必要なプレーは自分でもできると感じていると思います。センスもいい。スローイングは自信を持っていると思いますし、グラブさばきもいいですよ。これから練習を積んでいけば楽しみな選手だと思います」
練習では、「うまくサボる」こともあるという大物ぶり(時事)
ついには「和製バース」という重い称号までマスコミでは使われ始めた。阪神では、左打ちの新外国人は必ずといっていいほど「バースの再来」と称して騒ぎ、その話題先行もあって活躍できずにチームを去るケースは枚挙にいとまがない。佐藤の場合、バースと誕生日(3月13日)が同じという“根拠”もあっての命名だが、本人には重圧になる可能性もある。
「大学時代の佐藤はふてぶてしかった。攻守交替でサード守備につく時も、ベンチから最後の最後に出てくるのが佐藤でした」(近大関係者)という図太さに期待したい。