スポーツ

佐々木朗希と大谷翔平 1年休んだ怪物たちが見せた「大変身」

好調な兆しを見せる大谷翔平と佐々木朗希に共通する点は?(時事通信フォト)

好調な兆しを見せる大谷翔平と佐々木朗希に共通する点は?(時事通信フォト)

 高校時代に球速163キロを記録し、“令和の怪物”と呼ばれながらも、ルーキーイヤーは登板がなかったロッテ・佐々木朗希(19)が3月12日、中日とのオープン戦に登場。プロ初の実戦登板で4番ビシエドを152キロのストレートで見逃し三振に仕留め、上位打線を3人で退けた。

 海の向こうでは、2018年オフの右肘手術以降、2019年は登板ゼロ、昨年も2試合のみだった大谷翔平(26)が、投手としても本格復帰しそうだ。オープン戦では球速160キロ超えを記録している。

「大谷も佐々木も、直球ばかり注目されますが、マウンドに上がらなかった期間にいい調整ができたことは、変化球の鋭さから見て取れます」

 そう語るのは西武、ソフトバンク、楽天で投手コーチを務めた杉本正氏。

 大谷は3月14日のオープン戦で低めのカーブで空振り三振を奪うと、打者が敬意を表わすサムズアップをしたことが話題に。一方の佐々木は、初登板で1球だけ外角のスライダーを投じたが、球速は141キロを記録した。

「共通するのは腕がしっかり振れていること。腕が振れると球持ちがよくなり、スライダーやカーブが打者の手元で変化する。昨シーズンの大谷は体を大きく使えていないように見えましたが、万全に戻ってきた印象。佐々木も1年かけてバランス良く強化できた証拠でしょう。力が抜けていて、フォームに“間”があるからコントロールがよくなる。6月頃には一軍のマウンドに立てるのではないか」(杉本氏)

 2人の“怪物”が主役に返り咲く日は近そうだ。

※週刊ポスト2021年4月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
原付で日本一周に挑戦した勝村悠里さん
《横浜国立大学卒の24歳女子が原付で日本一周に挑戦》「今夜泊めてもらえませんか?」PR交渉で移動…新卒入社→わずか1年で退職して“SNS配信旅”を決意
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン