国際情報

中国の宇宙船で月を周回した種もみが発芽 6月にも収穫へ

順調にいけば、夏ごろには収穫?

順調にいけば、夏ごろには収穫?

 中国の月探査機「嫦娥(じょうが)5号」に載せられて宇宙を旅した約1500粒の稲の種もみが、中国華南農業大学の研究施設で発芽したことが分かった。順調にいけば、夏ごろには収穫できることになる。中国メディアが報じた。

 嫦娥5号に搭載された稲の種もみは計40gで、昨年11月、月に着陸し、76万kmを飛行後、地球に戻ってきた。

 この稲の種もみは第2世代で、第1世代は2年前に地球の周回軌道上を回っていた宇宙船に積まれて、地球に戻った際回収されたもの。同大国家植物宇宙育種プロジェクト技術研究センターで栽培され成長し、採取された種もみだ。

 同センターの陳志強センター長は「今回の搭載は世界で唯一の月周回軌道を回るなかで、突然変異が起こるかどうかを調査するための研究が目的だ。これは世界で初めての実験となる。宇宙という特殊な空間で、稲の種子の遺伝子にどのような変化が起きていたのかを今後、数代にわたって調査するという長期的な研究プロジェクトとなる」とコメントしている。

 この稲が順調に成長すれば、早ければ6月にも収穫される予定で、そこから選ばれた稲もみが再び、来年にも発射される月探査船などに載せられて、再び地上で育てられるとのプロセスを繰り返していくという。

 微小重力や太陽フレアが遺伝子にどのような影響を与えるのかについて、調べることになる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

悠仁さまご自身は、ひとり暮らしに前向きだという。(2024年9月、東京・千代田区、JMPA)
《悠仁さま、4月から筑波大学へ進学》“毎日の車通学はさすがに無理がある”前例なき警備への負担が問題視 完成間近の新学生寮で「六畳一間の共同生活」プランが浮上
女性セブン
ビアンカ
《カニエ・ウェスト離婚報道》グラミー賞で超過激な“透けドレス”騒動から急展開「17歳年下妻は7億円受け取りに合意」
NEWSポストセブン
2月13日午後11時30分ころ、まだ懸命な消火活動が続いていた
茨城県常総市“枯草火災”の緊迫現場「ビニールハウスから煙がモクモクと」「なにも、わからない、なにかが燃えた」
NEWSポストセブン
二人とも帽子をかぶっていた
《仲良しツーショット撮》小山慶一郎(40)と宇野実彩子(38)が第一子妊娠発表 結婚直後“ハワイ帰りの幸せなやりとり”「いろいろ行ったよね!」
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(中央)
「婚約指輪が見つからず…」田村瑠奈被告と両親の“乱れた生活” 寝床がない、お湯が出ない、“男性の頭部”があるため風呂に入れない…の実態【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
オンラインカジノに関する摘発が急増している
「24時間プレイする人や、1度に6000万円賭けた人も…」マルタ共和国のオンラインカジノディーラーが明かす“日本人のエグい賭け方”と“ホワイトなディーラー生活”
NEWSポストセブン
慶應義塾アメフト部(インスタグラムより)
《またも未成年飲酒発覚》慶大アメフト部、声明発表前に行われた“緊急ミーティング”の概要「個人の問題」「発表するつもりはない」方針から一転
NEWSポストセブン
性的パーティーを主催していたと見られるコムズ被告(Getty Images)
《裸でビリヤード台の上に乗せられ、両腕を後ろで縛られ…》“ディディ事件”の被害女性が勇気の告発、おぞましい暴行の一部始終「あまりの激しさにテーブルの上で吐き出して…」
NEWSポストセブン
引退後の生活を語っていた中居正広
【全文公開】中居正広、15年支えた恋人との“引退後の生活” 地元藤沢では「中居が湘南エリアのマンションの一室を購入した」との話も浮上
女性セブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
《延長リクエストは断った》田村瑠奈被告の“ホテルで夜遊び”を車で待つ父親の心情「周りから奇異な目で見られても…」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
水原被告がついた「取り返しのつかない嘘」とは
水原一平被告がついた「取り返しのつかない嘘」に検察官が激怒 嘘の影響で“不名誉な大谷翔平コラ画像”が20ドルで販売
NEWSポストセブン
折田氏が捜査に対し十分な対応をしなかったため、県警と神戸地検は”強制捜査”に踏み切った
《「merchu」に強制捜査》注目される斎藤元彦知事との“大きな乖離”と、折田楓社長(33) の“SNS運用プロ” の実績 5年連続コンペ勝ち抜き、約1305万円で単独落札も
NEWSポストセブン