芸能

日テレは嵐メンバー共演、TBSはスノスト相次ぎ起用 異なる戦略の狙い

視聴率が下落傾向に(日本テレビ)

日本テレビでは嵐メンバーの共演が多い

 国民的人気グループのメンバーから、次世代を背負って立つ今話題のグループまで、活躍を続けるジャニーズのアイドルたち。多くのテレビ番組に出演しているが、今春、日本テレビとTBSの対照的とも言える起用法が注目を集めている。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその背景について解説する。

 * * *
 3日放送の『ニノさん ドリームダービーSP』(日本テレビ系)は、昨年の大みそか以来となる二宮和也さんと櫻井翔さんの共演が話題を集めました。さらに2人は翌週11日の『ニノさん』でも共演し、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)でもプライベートにかかわるエピソードが語られるようです。

 振り返ると今年1月16日にも相葉雅紀さんがMCを務める『I LOVEみんなのどうぶつ園』(日本テレビ系)に櫻井翔さんが出演。日本テレビは昨年いっぱいで活動休止に入った嵐メンバーの共演で、寂しい思いをしているファンたちを再び喜ばせました。共演以外で、日本テレビは嵐メンバーの出演回数が最も多く、若手の起用は他局ほど多くありません。

 一方、TBSは次世代ジャニーズを徹底的にフィーチャー。新番組『オオカミ少年』にSixTONESのジェシーさんと田中樹さんがレギュラー出演するほか、Snow Man初の地上波レギュラー冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』がスタートし、リニューアル第1弾となる5日放送の『教えてもらう前と後』では次世代ジャニーズ特集が放送されました。さらに新番組『オトラクション』は、2月23日のプレ特番にSixTONES、13日のレギュラー初回にSnow Manが出演し、「準レギュラー的な扱いで交互に出演するのでは」という声も挙がっています。

 その他でも、月曜21時台から19時台に移動する『アイ・アム・冒険少年』にSnow Manの向井康二さんと目黒蓮さん、月曜20時台の『クイズTHE違和感』になにわ男子の大西流星さん、藤原丈一郎さん、大橋和也さんがレギュラー出演中。先輩ジャニーズたちの出演は数えるほどしかなく、「若手をプッシュする」という方針は明らかです。

 なぜ両局はこれほど対照的な戦略を見せているのでしょうか。

嵐が「ときどき共演」に留めている理由

 まず日本テレビは冠番組『嵐にしやがれ』を放送していたほか、メンバーの主演ドラマや情報番組などへの出演も多く、嵐と良好な関係性のテレビ局でした。だからこそ活動休止中の現在も、ファンたちのロスを軽減するべく、ときどき番組共演の機会を作っているのでしょう。

 ただ、あまり活動再開を期待させすぎてもいけないのが難しいところ。たとえば櫻井さんは、もっと主演ドラマ『ネメシス』の番宣をするために相葉さんがMCを務める『I LOVEみんなのどうぶつ園』に出演することもできたでしょう。それをあえてせず、『THE突破ファイル』『世界一受けたい授業』『しゃべくり007』などの別番組に出演していることが示唆に富んでいるのです。

関連記事

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト