本書でも登場する<究極のかまってちゃん>である86才の父は、「自宅近くの書店に通っていて、『ちさ子の本が平置きになっていたよ』って毎日のように電話がかかってきます。『でもあそこの書店には1冊しか置いてなかった』ってブーブー文句言ったり。だから、『間違っても店員さんに、ちさ子の父だけどありがとうね! とか言わないでね』と言ってるんですが、『言うわけないだろう!』っていう反応がちょっと鈍いので、いささか心配なところがあります」(高嶋)
本の校正も手伝ってくれた夫と留学中の長男、チェロを習っている次男の幼い頃。
“ダーリン”のその後の進化は・・・?「夫は本の校正を自分なりに手伝ったつもりが強いので、『俺は本の校正もできる!』って進化したつもりになってて鼻につきます」と高嶋。
子供のほうはめざましく“進化”しているようで、「長男(14才)は、アメリカ留学ですごい進化をして。受け身だった人生がすごく積極的になりました。自分でバレーボール部を作ったり、プレゼンテーションをやったり、今まででは信じられないような成長を遂げています。相変わらず『ママ、ママ!』と言ってくれてかわいい次男(11才)は、『反抗期になったら俺どうしよう?』て自分で言ってるのでちょっと意味がわからないです(笑い)」
昨年、原稿を書き始めた当初は、コロナウィルスの影響でコンサートも延期や中止になっていた。「自宅にいることが多かったので余裕かなと思っていたら、だんだん忙しくなって締切前はたいへんでした。この本が売れなかったらもう二度と書くもんか!と思っていたので、重版がどんどん決まって非常にうれしいです」と高嶋。
インスタグラムでも、「この本はちょっと立ち読みしたら、レジにそのまま持っていきたくなるパターンなやつ」「2時間スペシャルドラマになるんじゃないかしら?」「愛情の詰まった本で読んで泣いたり爆笑したり楽しさ一杯でした!」「もぉ~涙と笑いが止まらない一冊でしたよ~読み出すと止まらないから、絶対読んでほしい!!!」といった絶賛コメントが多く寄せられ、続編の期待も大きい。
「知らない話がもっと聞きたいです、という声も多いので、私はどこまでプライベートをさらけ出せばいいのだろうかと悩んでいます」と高嶋は言うものの、「父で1冊、母で1冊、姉で5冊、さらに夫と子供達・・・まだまだ書けます」とネタが切れることはなさそう。