芸能

中井貴一が『華麗なる一族』で見せる貫禄 共演者からは「最強」の声も

ダンディーな色気が増す中井貴一

ダンディーな色気が増す中井貴一

 これまで何度も映像化されてきた山崎豊子原作の作品『華麗なる一族』がWOWOWで再びドラマ化されている。注目は主人公・万俵大介を演じる中井貴一(59才)だ。コラムニストのペリー荻野さんがドラマの魅力、中井の演技力について解説する。

 * * *
 みなさん、こんにちは。中井貴一研究所、所長のペリーです。
 
 先日、スタートした連続ドラマW『華麗なる一族』。主人公の万俵大介を演じている彼を見て、「ついにここまできた」と感慨深かったファンは多いことでしょう。

『華麗なる一族』といえば、『犬神家の一族』『ムー一族』と並ぶ『日本三大一族ドラマ』(ペリーが勝手に認定)。中でも山崎豊子が銀行頭取一家の繁栄と崩壊を描いた「華麗なる一族」はその名の通り、華麗さでは群を抜いています。

 ドラマの舞台は高度成長期。父の跡を継ぎ、阪神銀行の頭取、万俵コンツェルン総帥として強い力で銀行とグループ会社を引っ張っている大介ですが、家庭内には不穏な空気が。京のお公家系の妻・寧子(麻生祐未)がいながら、大介はこどもたちの家庭教師である高須相子(内田有紀)と愛人関係になり、次男銀平(藤ヶ谷太輔)はじめ、こどもたちとひとつ屋根の下に暮らしているのです。

 相子は万俵家の実権を握り、こどもたちを有力者と縁組させる「閨閥づくり」を強力に推し進めます。一方、幸せな家庭を持ち、グループ企業の阪神特殊製鋼に勤めるさわやか長男の鉄平(向井理)に対して、大介は時々嫌な顔をします。鉄平は大介の父にそっくり。そこには出生の秘密が!?

 この物語の面白さの第一は、庶民には想像もできない上流家庭の裏のドロドロを垣間見られること。自分の縁組について「どっちだっていいですよ」とひねくれる銀平に「妻妾同居」と言われ、側室大好きの戦国武将かと突っ込みたくなるような傲慢私生活を送る大介。

関連キーワード

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン