「12月12日のデビュー日に向けて、特番への出演やイベントなど、スタッフが一丸となって取り組んでいました。ところが不倫報道で、11月になってマッチさんの活動自粛が決まり、12月に出演する予定だった歌番組などをすべて辞退することになった。マッチさんがテレビで歌うために、多くの人の尽力があったのにです。東山さんはそうした事情を知っているだけに、落胆するスタッフの心情を慮り、『スタッフの思いをどう受け止めるのか』と口にしたのでしょう」(芸能関係者)
事前報告のないあっさりした退所宣言が、東山にはファンをはじめ多くの関係者への感謝を欠くものと映ったことも大きかった。
「今回マッチさんは、ケジメとして、自分で退所を決断しました。マッチさんを慕う人は東山さん以外にもいます。その全員に報告することはできないし、誰かだけに言うことも彼は選ばなかった。自分なりに考え抜いた決断だったのですが、それが東山さんには、マッチさんを支えてきた人々の気持ちを軽んじているように見えたのでしょう」(マッチの知人)
それに、「自分が言わなければ、誰が言うんだ」という強い思いもあった。
「40年間、本当の兄弟のような時を過ごしてきただけに、東山さんはあえて厳しい言葉を使って叱咤しました。愛憎半ばする複雑な思いがあるんです。裏を返せば、それだけの信頼関係があるということ。どんな形になろうが再起を果たしてもらいたいと思っているんです。それで、『若い頃を思い出して、もう一度みんなに愛されるマッチさんになってください』という思いを込めて、生放送で発言したのでしょう」(東山の知人)
退所に向けたコメントの最後、東山はこう言い切った。
「これからマッチさんがどういう生き様を見せてくれるのか、楽しみというより、見せてほしい」
最愛の先輩に向けた、東山からの精一杯のエールだった。
※女性セブン2021年5月20・27日号