雅子さんはこれまでも再三、「赤木ファイル」の開示を求めてきた(写真は2月17日の開廷後に会見する雅子さん)
〈としくんはもー仕事やめるという。それはしかたないよね〉(2017年5月20日)
〈としくん仕事やめるってよ 暗~い〉(2017年7月1日)
〈としくんおかしくなりました ねむれないし、もう駄目だー〉(2017年7月19日)
そして、亡くなった3月7日、最後のメモにはこう走り書きされていた。
〈ずいぶん暖かくなってきました としくんは音問題で夜もねむれず、イライラして頭おかしくなっていたけど、昨日○○さんにそんな事実がないことをきいてきたから少しおちついたようだ〉(原文ママ)
死の直前、赤木俊夫さんが幻聴に悩むなど、極限まで追い込まれていたことが分かる。この日から約3年の月日が経った。国側は6月23日の口頭弁論で「赤木ファイル」を提出するという。
雅子さんが開示に向けた心境を語る。
「まずは第一歩です。今後は赤木ファイルの公開を黒塗りだらけのものに終わらせないようにしっかり求めていきますので、皆様のご支援をどうぞお願い致します」
一刻も早い真相の究明が待たれる。