森友学園問題の追及で知られる著述家・菅野完氏(時事通信フォト)
一方、石垣氏は準備書面で元夫との「同居」は子供の養育に関して協力するという関係のみで、(元夫と)肉体関係も存在せず、「内縁関係」を強く否定。「内縁関係」でないために元夫の主張する不法行為は成立しないなどとして争う姿勢を見せている。
一方で、石垣氏は4月23日付の準備書面にこう記している。
〈平成30年12月ごろに被告ら(石垣氏と菅野氏)が一時交際をしていたことは認めるが、その後も交際が継続しているという点については否認する。被告らの交際は、被告において選挙の出馬を決定したころに終了している。選挙活動においては被告菅野が人脈などを有していたこともあって、選挙関係者の了承を得て、被告菅野から助言を得ていたにすぎない〉
つまり、菅野氏と交際関係にあったことは認めているのだ。裁判について石垣氏の元夫に取材を申し込むと、こう答えた。
「内縁関係の立証と不貞行為の謝罪を求めて裁判を起こしています。色々と思うところはありますが、裁判の途中なので裁判資料以上のことを申し上げるのは差し控えたい」
石垣氏にも聞くと、代理人がこう回答した。
「菅野氏との交際及び交際時期について、ご指摘の時期については私人であり回答する事由がありません」
菅野氏の代理人は、石垣氏と交際関係にあったことについて「石垣氏の準備書面の内容と菅野氏の認識は一致しています」と回答。現在は石垣氏の私設秘書ではないという。
裁判の次回日程は6月7日、リモートで行なわれる。国会会期末の“大事な時”ゆえ、裁判対策で政権追及の手が緩まぬよう。
※週刊ポスト2021年5月28日号