この意見に前出・船山氏は、「私は大麻由来成分の医療品としての可能性は否定していません」と語る。
「今後、もし大麻草から医療に有用な化学成分が見つかれば、それは良いことだと思います。しかし、優れた医薬品ができたとしても、そのことで大麻そのものを医療へ応用することは是認できませんし、嗜好用に解禁などはありえません。
どうしたら大麻を“正しく”使えるか、これからも様々な視点で議論を深めていくべきだと思います」
毒にも薬にもなる大麻を、日本人は使いこなせるか。
※週刊ポスト2021年6月11日号