現在、インターネットのSNS上では、アスリートに向けた差別や誹謗中傷があふれている。欧米では社会問題となり、ついに4月30日から5月3日まで、欧州サッカー連盟などが旗振り役となり、他競技の組織や団体にSNSの利用を一時停止するよう呼びかけた。
「国際テニス連盟もこの動きに加わりました。目下、テニス界では大坂選手への誹謗中傷が最も目立っていますから、連盟も彼女のメンタルを守ろうとしていたとは言えます」(スポーツジャーナリスト)
そんな彼女を支えているのが、恋人でラッパーのコーデー(23才)だ。
「彼と行動を共にするようになってから、大坂選手の言動はさらに強いものになっていきました。ただ、恋人でさえも、彼女の本当の不安を取り除くことはできなかったのでしょう」(前出・別のテニス関係者)
大坂選手は今夏開催が予定されている東京五輪に日本代表選手として出場することが確実視されてきた。だが、今回の騒動で出場が危ぶまれ始めている。
「たとえ五輪が開催されてもいまの精神状態で試合をするのは難しいでしょう。2019年に日本国籍を選択したのは、東京五輪に出場するためです。本人は“絶対に出る”と意欲を見せているようですが……」(前出・別のテニス関係者)
これまで大坂選手は、テニスコートで厳しい視線や声に耐えて戦い続けてきた。社会を変え得る力を持ったアスリートとして再び堂々とセンターコートに立ってほしい。
※女性セブン2021年6月17日号