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トレーニング中の風景。体幹の強さを感じさせる安定感と引き締まったラインは、訓練の賜物!

 その頃は、生放送や海外取材に実父の闘病が重なり、精神的にも追い詰められていた。

「そんな状況でも、運動するときだけは集中でき、終わるととても心が軽くなったんです。おかげでつらい時期を乗り越えることができました。運動って、心の健康にも必要なものだと実感したのが、いまでも続けている理由です」

 コロナ禍のいまは、リモートも活用しながらトレーニングを続けている。

「40代はやせるためでしたが、50代になってトレーナーと話し合い、しなやかな筋肉をつけようと目標を変えました。60代のいまは、『巧緻性』を作るトレーニングに挑戦中です。巧緻性とは、『よっこいしょ』と言わない体の動き。さっとしゃがめる、すっと振り向ける、無理なく体を曲げられるといった、体の使い方の巧みさを鍛えるものです。

 現在の体調をキープできているのは、前の10年間の積み重ねがあるから。そして、いま運動をするのは、次の70代を元気に迎えるためです。

 私たちの年代は、数年先に元気でいられるよう目標設定をしていく必要があります。それには、毎日ノルマをこなすものは必要なくて、少しずつ積み重ねていく“足し算のトレーニング”という考え方が大事です。

 たとえば、一度に2時間歩くのではなく、1週間かけて20分ずつ歩くというように。『今週できなかったら来週やるか』とか、少しずつ毎日とか、ゆるやかでいいんです。無理せず続けること。健康でなければ意味がないですから。私も、70代で新たなトレーニングに挑戦するのが、いまから楽しみなんです」

【プロフィール】
安藤優子(あんどう・ゆうこ)/ジャーナリスト、キャスター。1958年生まれ。『FNNスーパータイム』『FNNスーパーニュース』『直撃Live グッディ!」(いずれもフジテレビ系)などのメインキャスターを務める。日常の様子を発信し、好評のインスタグラム@yukoando0203

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2021年6月24日号

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