国内

自民・武井俊輔議員 “当て逃げ”事故被害者が激怒した不遜な態度

事故の2日後、囲み取材に応じた自民党・武井俊輔衆院議員(写真/共同通信社)

事故の2日後、囲み取材に応じた自民党・武井俊輔衆院議員(写真/共同通信社)

 6月8日、東京・港区の六本木交差点で当て逃げ事故が発生した。車を運転していたのは、自民党・武井俊輔衆院議員(46・当選3回)の60代男性秘書だ。

 車は交差点を左折する際、青信号の横断歩道を自転車で渡っていた自営業の50代男性と接触。しかしそのまま走り去ったため、男性が200メートルほど追跡して声をかけた。後部座席には武井議員も同乗していた。

 武井議員は事件発覚後、「被害に遭われた方に対し深くお詫び申し上げますとともに、誠意をもって対応させていただく所存です」とコメントした。

 しかし被害者の男性は「誠意とはほど遠い対応でした」と明かす。

「事故の瞬間、プリウスを運転していた秘書と目が合い、私は『危ないだろう!』と大声で怒鳴りました。車はその時、スピードを緩めた。秘書は実況見分で『接触に気がつかなかった』ととぼけましたが、車のフェンダーには30センチほどの傷もあった。実況見分した警察官は『気がつかないはずないだろう!』『まずは被害者に謝りなさい』と怒っていましたね」

 武井議員の対応も納得のいかないものだった。

「議員は車から降りてきても無言のまま。私が『何か言葉はないのですか』と訊ねても、『私は関係ないので』と言うばかり。『車の所有者か使用者であれば関係ないことはないでしょう』と問い質すと、『まぁ……』とつぶやいて私と距離を置きました。

 記者会見では“お騒がせしてすみません”と深々と頭を下げていましたが、誰に対して謝っているのかと白けました。いまだ議員から直接の謝罪はありません」(同前)

 この事故で、武井議員の車は車検と自賠責保険が切れた状態だったことも判明した。

「事故の時、急に車をよけて体をひねったので、左足にねんざと打ち身、しびれがあります。すぐに病院で診察を受けましたが、武井議員から事後対応を任された弁護士は“治療費は立て替えておいてほしい。領収書は弁護士事務所に持参するか、郵送して”と。上から目線にもほどがある」(同前)

 武井議員にも取材すると、こう返答があった。

「弁護士を通じて議員本人が謝罪している旨を伝えてもらうとともに、加害者である運転者にも誠意をもって対応するように指示をしています。なお、被害者には、お見舞い金をお渡ししたい旨を告げましたが、残念ながら受け取ってもらえませんでした」(武井事務所)

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン