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2021.06.25 07:00  NEWSポストセブン

ラグビーW杯の感動よ再び 新生ジャパンが挑む「名誉の闘い」

ジャパン期待の新戦力シオサイア・フィフィタ(時事通信フォト)

ジャパン期待の新戦力シオサイア・フィフィタ(時事通信フォト)

 あの熱狂よ、再び──。ラグビーW杯2019日本大会から1年8か月、いよいよラグビー日本代表が再始動する。楕円球を愛する人々が親しみを込めて「ジャパン」と呼ぶ日本代表は現在欧州遠征中で、6月26日にスコットランドのマレーフィールドスタジアムで「ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ」と対戦する。

 W杯終了後、コロナの影響でまったく活動できなかったジャパンにとって待ちに待ったテストマッチ(国際試合)となるが、初戦の相手がまたとんでもない。ライオンズは、ラグビーの母国とされるイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドのスター選手を集めたドリームチーム。現在は4年に1度編成され、南半球3か国(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ)のいずれかに遠征している。つまり、南半球の強豪国のチームでもライオンズと対戦できるのは12年に1度なのだ。

 1987年の第1回大会からW杯を取材するスポーツライターの藤島大さんは「ライオンズと戦えることはジャパンにとって大変な名誉です」と語る。

「1888年からの歴史と伝統を誇るライオンズは世界中で最も格の高いチームのひとつで、たんなるスポーツチームというよりも民俗学の対象に近い。1995年にラグビーがプロ化される前は3か月遠征して何十試合も戦うことがあり、アマチュアの選手は仕事をやめて参加し、遠征中の出来事を随行記者が1冊の本にまとめていました。長期遠征で歴史的に敵対するイングランドとスコットランドやウェールズの選手が終生の友情を育むなど数々の伝説が生まれ何十年も語り継がれています。プロ化以降は友情と尊敬を大切にする古き良き時代の名残がありながらビジネスとしても拡大し、希少価値がさらに増しました」(藤島さん、以下同)

 大いなる名誉が与えられたのは、もちろんW杯日本大会の躍進があったからだ。ジャパンは予選プールで強豪のアイルランドとスコットランドを大激戦の末に下して初の決勝トーナメントに進出し、準々決勝で南アフリカに敗れた。並みいる大男を相手に果敢に挑み、苦境に陥っても仲間を信じて諦めずに楕円球を追う姿に日本中が興奮のるつぼと化し、スコットランド戦のテレビ中継の瞬間最高視聴率は53.7%に達した。

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