国内のコロナはいまだ終息せず、安堵はできないが、来るライオンズ戦は多くの人にとって「ジャパンの試合を見る喜びが雪解けの水のように奔流する」ものになりそうだ。
「日本大会で奮闘した具智元(26)は『整ったグランドで練習するという当たり前のことができなくなってとても寂しく、当たり前は普通じゃないとわかった』と語り、コロナによる休止を経て始まった大学ラグビーやトップリーグでプレーした選手からは、ラグビーができる喜びを感じました。コロナ以降、それまで気づかなかったさまざまなことが明らかになったけど、観客は好きなスポーツを自由に見ることがいかに幸せであるかを感じたのではないでしょうか。とくに日本大会でラグビーの面白さを知ったファンはコロナがあっても、またジャパンを好きになって応援してくれるはずです」
W杯の感動をふたたび。伝説のチームに挑むジャパンを力いっぱい応援できる日がもうすぐ来る。
●取材・文/池田道大(フリーライター)