バブルやその後の90年代を語る
石田:1991年はちょうどバブルが弾けた後で、その“後遺症のような派手さ”がありましたね。
読売ヴェルディ(当時)の選手と店を訪れたとき、外国人DJが「カズ~、ミウラ~!」「ジュンイチ~、イシダ~。フ~ッ!」なんて盛り上げるから、ぼくらの周りに人が一気にドーって押し寄せて潰されそうになりました。
で、身の危険を感じてお立ち台の上に避難したところをスポーツ紙に撮られて、ついた見出しが「石田純一は夜な夜なジュリアナのお立ち台で踊っている」って(笑い)。
【プロフィール】
石田純一/1954年、東京都目黒区出身。俳優。トレンディードラマでブレーク。現在、『斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI!』(文化放送)、『DaiGoと石田純一のおしゃべりゴルフ』(TOKYO MX〈放送予定〉)などに出演。
甘糟りり子/1964年、神奈川県横浜市出身。作家。ファッションやグルメ、車等に精通し、都会の輝きや女性の生き方を描く小説やエッセイが好評。著書に『エストロゲン』(小学館)、『鎌倉だから、おいしい。』(集英社)など。最新刊は1980年代後半から1990年代前半のあの空間と時間を描くエッセイ『バブル、盆に返らず』(光文社)。
撮影/矢口和也
※女性セブン2021年8月19・26日号