スポーツ

夏競馬の格言「1番人気馬の最内枠は危険」を検証 新たな格言誕生か

夏競馬の格言「1番人気馬の最内枠は危険」を確かめる(イメージ)

夏競馬の格言「1番人気馬の最内枠は危険」を確かめる(イメージ)

 誰もが夢見る“馬券生活”。「JRA重賞年鑑」で毎年執筆し、競馬を題材とした作品も発表している作家・須藤靖貴氏も、馬券生活を夢見て日々、競馬の研究に勤しんでいる。そんな須藤氏が、万馬券ゲットのために夏競馬の格言「1番人気馬の最内枠は危険」を検証する。

 * * *
 疑ってデータを取ってはみたものの、「夏は牝馬を狙え」などなど、人口に膾炙しているものはほぼおっしゃるとおりなのだった。でもそれじゃ面白くない。ひっくり返せないまでも、データをながめる中で新たな格言が生まれれば嬉しいのだが。

 で、今回は著名ではないものの、妙に気になる「1番人気馬の最内枠は危険」。

 2017年7月からの4年間で1番人気馬(以下1人)が【1】枠に収まったのは1万3310回中945回(JRA-VAN TARGET使用)。ほぼ14回に1度は現われる。確率としてはそんなもんか。人気ゆえにマークがきつくなり、最内枠でもまれて進路が不自由になりがち。力を出し切れずに終わるというわけである。

 たしかにそんなイメージはある。人気馬【1】がスタートから埋没し、あれどこいった?と思わせながらも白帽子がようやく直線で外から伸びてくる。しかし届かず。最短距離を走れる利点の霧散。恵まれた環境下での紆余曲折。そんな印象の曖昧さをぬぐうのがデータである。【1】に入った馬の首尾を見てみた。

 1人が【1】に入った945回。単勝回収率(以下、単回)71円、複勝回収率(複回)では82円。馬番フリー(1万3310回)だと「77円・83円」。勝ち切る点では【1】は特に有利とは言えないようだ。

 さらに人気順に見ていく。【1】に入った2人は「80円・84円」。3人は「87円・82円」。比べると1人の分が悪い。やはり厳しいマークの有無が関係していそうだ。

 目立つのが6人の「82円・83円」。人気の割に優秀である。馬番フリーでは「82円・78円」なので、6人が【1】に入るときには回収率はあがる。

 8人までの単回の順位を見ると、3人(87円)、4人(84円)、6人(82人)が上位。1人は7位だった。複回は2人(84円)、6人(83円)、1人と3人は82円で同率3位。

関連キーワード

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト