ということで、「人気馬の【1】は危険」はどうやら正しい。そして狙い目は3番人気と6番人気となる。【1】に入った場合、単回、複回ともに1番人気を優越している。
データを取った直後、ある土日の馬柱を眺めていると6人の【1】が5回ある。データは熱いうちに使え。こりゃ乗るしかない。単勝1000円、複勝2000円でどうなったか。
1着1回、2着2回と図に当たったのだ。新潟のメインで鮫島克が勝ち切ったのが大きく、単回268円、複回も204円だった(もちろんこの条件下に限っての高率。トータルでは……)。
ちなみに【1】の1人も5回。見送った結果は1着、2着2回、4着2回。単回24円、複回70円でした。
【プロフィール】
須藤靖貴(すどう・やすたか)/1999年、小説新潮長編新人賞を受賞して作家デビュー。調教助手を主人公にした『リボンステークス』の他、アメリカンフットボール、相撲、マラソンなど主にスポーツ小説を中心に発表してきた。「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆。
※週刊ポスト2021年8月27日・9月3日号